カシューナッツの効果とは?毎日食べるだけで美肌・ダイエット効果があるって本当?
舌触りが滑らかな食感と香ばしい風味が病みつきになる、カシューナッツ。おいしいだけではなく、栄養が豊富で美容や健康にも嬉しい効果があると言われるスーパーフードです。今回は、カシューナッツを食べることで得られる効果や効能について詳しく紹介します。正しい食べ方のポイントをおさえ、栄養の吸収率を高めて効果を最大化しましょう。
カシューナッツの主な成分
カシューナッツの主成分は、「脂質」です。ホルモンの働きを促したり、エネルギーとなって体を寒さから守ったり、生命維持に欠かせない重要な役割を持っています。特に、オレイン酸など一価不飽和脂肪酸の含有量が豊富です。
ナッツ類の中でも特に人気の高い、くるみと比較してみましょう。くるみ100gあたりに含まれている一価不飽和脂肪酸は約10.26gですが、カシューナッツには2.5倍近い約27.74gが含まれています。一価不飽和脂肪酸には、悪玉コレステロールを減らし、体内の細胞を活性化して老化を防ぐ効果が期待できます。毎日食べることで肌代謝がアップし、ニキビや吹き出物など肌トラブルの改善も見込めます。
このほか、貧血予防や肌のターンオーバーを正常に整える「葉酸」、細胞を活性化し疲労回復をサポートする「銅」といった、ビタミンやミネラルなどの栄養も豊富です。
栄養満点なカシューナッツを食べて、体の内側からきれいになりましょう。
関連記事:カシューナッツは美肌と健康にうれしい栄養がいっぱい!効果的な取り方も紹介
【参考】カシューナッツ - 日本ナッツ協会
【参考】カシューナッツ - 食材辞典 - 食の情報最前線
【参考】三大栄養素の脂質の働きと1日の摂取量 - 健康長寿ネット
【参考】オレイン酸で生活習慣病を予防「お肉」の参考書~健康に欠かせない「肉の効能」- エバラ
カシューナッツの5つの効果・効能
栄養豊富なカシューナッツには、腸の働きを整えたり、脂肪を燃焼したり、美容と健康を保つさまざまな効果・効能が期待できます。ここでは、カシューナッツを食べることでどのような効果が得られるのか具体的に見ていきましょう。
整腸作用
カシューナッツには、腸内環境を整える働きがあります。カシューナッツに含まれる脂質のうち約60%が、一価不飽和脂肪酸のひとつである「オレイン酸」です。オレイン酸は、便の滑りを良くして老廃物を外へ押し出す働きに優れています。便秘が続くと、下腹部の不快感や肌荒れなど、体や肌の不調につながることもあります。
そのため、便秘に悩む方はカシューナッツを積極的に摂りましょう。
【参考】おいしくて栄養豊富!ナッツの健康効果 - eo健康
【参考】便の硬さを決めるもうひとつのもの 「油」|痔 肛門病 女性専門・女医
ダイエット効果
体内の老廃物が排出され便通が改善されることにより、体重が減ってダイエットにも効果が見込めます。さらに、カシューナッツに含まれる「ビタミンB1」が脂肪燃焼をサポート。脂肪が燃えることで体の代謝がアップするため、痩せやすい体づくりにつながります。
関連記事:カシューナッツでダイエット!?カロリー・糖質やダイエット方法は?
貧血予防
カシューナッツを食べることで期待できる代表的な効果といえば、女性に嬉しい貧血予防です。カシューナッツは、ナッツ類の中でもヘモグロビンの元となる「鉄分」、タンパク質と鉄分の結合をサポートする「銅」といったミネラル成分の含有量が豊富で、貧血対策に高い効果が期待できます。
銅や鉄分が不足すると、体内に酸素が行き渡らず酸欠状態になります。酸欠になると、寝ても疲れがとれない、頭がボーッとするなどの不調につながることも。めまいや息切れといった貧血症状の緩和には、カシューナッツがぴったりです。
【参考】鉄欠乏性貧血の予防と食事 – 公益社団法人 千葉県栄養士会
【参考】銅 | ミネラル(無機質) | 栄養成分百科 | グリコ
疲労回復
カシューナッツに含まれる「ビタミンB1」は、体内に取り込まれた糖質をエネルギーに変える重要なビタミンのひとつです。ビタミンB1を補うことにより、エネルギー変換率がアップし疲れにくい健康的な体質への改善が見込めます。
また「銅」にも、活性酸素を取り除き疲労を和らげる働きがあります。ストレスや疲労によって活性酸素が増えると、元気で健康な細胞を傷つけて「体がだるくてやる気が出ない」「風邪をひきやすい」といった体の不調を招いてしまうことも。
カシューナッツを毎日食べ続けることにより、体内で増えすぎた活性酸素が減少し、疲れにくい健康的な体づくりへつながります。体が重い・だるい感じがする・疲れている方には、カシューナッツがオススメです。
【参考】ナッツの知られざる効能 - 株式会社ヘルシーアーモンド
【参考】疲労回復のための栄養素の効果的な摂取|疲労回復のヒント - 東京医科大学・公衆衛生学分野
美肌・アンチエイジング効果
カシューナッツに含まれる「亜鉛」は、抗酸化作用に優れた栄養成分のひとつです。抗酸化とは、老化や疲労の原因となる活性酸素を取り除く働きのことを指します。
カシューナッツを食べて亜鉛不足を補うことで、元気な細胞が活性化され、肌代謝が徐々にアップしていきます。代謝が上がることで肌のターンオーバーが正常に整い、シミやシワ、吹き出物、乾燥対策といったアンチエイジング効果が期待できます。様々なトラブルの改善に役立つカシューナッツは、女性にとっての強い味方です。
【参考】亜鉛の不足はさまざまな健康障害を引き起こす「お肉」の参考書~健康に欠かせない「肉の効能」- エバラ
【参考】抗酸化による老化防止の効果 - 公益財団法人長寿科学振興財団
カシューナッツの効果を最大化する食べ方のポイント
カシューナッツには、主成分となる「脂質」が100gあたり約50g含まれています。脂質が多いと太りやすいと思われがちですが、食べる量やタイミングのポイントをおさえておけば、減量にも効果が見込めるため、確認しておきましょう。
食べる量
1日に食べるカシューナッツの量は、10粒前後がベストです。農林水産省が発表している「おやつの意味を知りましょう」では、間食の摂取カロリー目安は1日200kcalとされています。
大きさや種類にもよりますが、カシューナッツ1粒あたりのカロリーは約7~9kcalです。10粒食べると約100kcalと高カロリーを摂取することになるため、どんなに食べすぎたとしても20粒までに抑えましょう。
また、約20〜30回よく噛んでから食べるのがオススメです。咀嚼回数が増えると脳の満腹中枢が刺激され、少量でも満腹感を得られるため食べ過ぎ防止につながります。
【参考】おやつの意味を知りましょう - 農林水産省
【参考】日本咀嚼学会からの発信(1)
食べるタイミング
カシューナッツを食べるベストなタイミングは、ご飯の前。カシューナッツに多く含まれる不飽和脂肪酸には、糖質の吸収率を下げる働きがあります。体内に取り込まれる糖質の上昇スピードをおさえることで、肥満防止にも役立ちます。
【参考】脂質異常症の食事療法|栄養部|順天堂医院 - 順天堂大学
選ぶ種類
カシューナッツを選ぶときは、素焼き(無塩)タイプをおすすめします。スーパーやコンビニなどで販売しているナッツは、油を使用しているものが多く美容や健康に不向きです。特に、塩味が強いものは、急激に増えた塩分を薄めようとして体に水分が溜まり、むくみの原因となります。塩分の摂りすぎで喉が渇くと水を飲む回数も増え、慢性的なむくみ太りにつながります。
世界保健機構では、塩分摂取量の目安を1日5g未満としています。カシューナッツが持つ栄養の吸収率を高めるためにも、塩分や油を使用したカシューナッツは避けましょう。
【参考】1日の塩分摂取の目安は?【2019年度最新版】 - 無塩ドットコム
まとめ
今回は、栄養豊富なカシューナッツの効能、効果を最大限に引き出す正しい食べ方を紹介しました。カシューナッツを1日10粒程度食べ続けることで、疲労回復や整腸作用、アンチエイジングなどさまざまな効果が見込めます。無塩やローストタイプを日々の間食にうまく取り入れながら、健康に美しくなっていきましょう。