ナッツにも花言葉・果実言葉はある!意外と知らない花の形状も紹介

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大切な人へ花を贈るとき、その花のもつ「花言葉」に沿って花を選んだり、誰かから花束をもらったときは、「花言葉」を調べたりしたことがある人も多いのではないでしょうか。 「花言葉」は、直接伝えることができない「感謝」や「想い」を代弁してくれるほか、自分への「励ましの言葉」としても勇気をもらえます。 そんな「花言葉」は、ナッツにもあることをご存知でしょうか? この記事では、ナッツと花言葉の関係について解説します。

ナッツにも花言葉はある?

ナッツにも花言葉があるなんて、意外に感じた人も多いかと思います。普段私たちが目にするナッツは、「実」であるため、なかなか「ナッツの花」を目にした ことがある人や、「ナッツの花に」ついて意識したことがある人は少ないかもしれません。

しかし、ナッツにも花が咲き、その花(ナッツ)には「花言葉」があります。では、ナッツの花言葉を紹介する前に、「花言葉」の「起源」や「決め方」について紹介します。

花言葉の起源

花言葉の起源は、17世紀頃のトルコが発端といわれていますが、本当はよく分かりません。

当時のトルコでは、言葉や文字で想いを伝えるのではなく、「小箱に入れたアイテム」に意味(言葉)を持たせ、想いを伝える「恋文(セラム)」といわれる表現方法が風習としてありました。トルコ流セラムはその後フランスへと伝わり、求愛方法のひとつとして「恋愛に関連する想いを花に込めて贈る」ようになったのが、「花言葉」です。

日本に花言葉が伝わったのは明治時代の初期であり、1886年に出版された『新式泰西礼法』(西洋マナーを紹介する本)で、花言葉について紹介されました。花言葉が伝わった当初は、伝来した花言葉の意味のまま解釈されていましたが、次第に「日本独自」の花言葉に変更されていきました。

花言葉の決め方

花の数だけたくさんの花言葉がありますが、どのようにして花言葉は決められているのでしょうか。花言葉の決め方にも、さまざまな由来や決め方がありますが、主な「花言葉の決め方」について紹介します。

花の特徴・特性・色

花言葉は、花のもつ特徴や特性、色から決められる場合もあります。たとえば、ひまわりの花言葉には「憧れ」・「情熱」・「あなただけを見つめる」などがありますが、これはひまわりが「太陽に向かって咲く様子」に由来しています。

そのほか、パンジーの花言葉には「もの思い」・「わたしを思って」などがありますが、これはパンジーの模様が「もの思いにふける人の横顔を連想させる」ことに由来しています。また、「花の色」によっても花言葉が決められており、同じ花でも色の違いで花言葉が変わる花もあります。

たとえば、バラの花言葉の場合、赤いバラは「愛情」・「情熱」・「あなたを愛しています」などの意味をもち、白いバラは「純潔」・「尊敬」・「私はあなたにふさわしい」などの意味をもち、青いバラは「奇跡」・「夢叶う」・「神秘的」などの意味をもちます。

神話・伝説

ヨーロッパで誕生した花言葉は、「ギリシャ神話」に由来するものもあります。たとえば、ヒヤシンスの花言葉には「スポーツ」・「遊戯」・「勝負」・「あなたとなら幸せになれる」などがあり、ヒヤシンスの花言葉には、以下のギリシャ神話が由来しています。

ヒヤシンスの花名と花言葉は、ギリシャ神話に登場する「ヒュアキントス」という少年の名前に由来します。美少年であったヒュアキントスは、太陽神アポロンと西風神ゼピュロスの2人の神から求愛されていました。ある日、太陽神アポロンと円盤投げをして楽しんでいたヒュアキントス。そんな2人の姿を見て嫉妬した西風神ゼピュロスは、風を吹かせて円盤の向きを変えました。向きを変えた円盤はヒュアキントスの額に当たり、大量の血を流したヒュアキントスは死んでしまったのです。そして、ヒュアキントスが流した血から「紫のヒヤシンス」が咲きました。

このような物語の背景から、ヒヤシンスの花言葉が「スポーツ」や「遊戯」となったといわれています。


ナッツの花と花言葉

ナッツにもそれぞれ花言葉(果実言葉)があります。主なナッツについて、花と花言葉について紹介します。

アーモンド

アーモンドは、バラ科のサクラ属の落葉高木であるため、アーモンドの花は桜にそっくりです。アーモンドの花言葉は「真実の愛」・「希望」といわれています。

アーモンドは旧約聖書にも登場するくらい古くからの栽培植物です。今ではアメリカやスペイン、オーストラリアなどで栽培されており、世界の主要な産地はアメリカです。アメリカ・カリフォルニア州ではアーモンドの花は2月上旬から3月中旬ごろに開花します。

アーモンドは、開花が終わり、受粉がおこなわれたあと、5月から6月頃にかけて実が膨らみます。その後、果肉が割れて中の殻が見え始める8月頃が収穫時期です。

クルミ

クルミの花は、雌雄同株であり、赤い雌花と緑色で房状の雄花を咲かせます。クルミの花言葉は、「知性」であり、クルミのもつ脳を活性化させるはたらきに由来するといわれています。日本でも栽培されているクルミの開花時期は、雄花が 5 月上〜中旬頃、雌花が5月中〜下旬頃です。クルミは、9月下旬〜10月上旬に実が熟して割れはじめ、中の殻が見えたら収穫適期です。

マカダミアナッツ

マカダミアナッツは、約30cmの長さの枝に約100〜300個の花をつけ、白く細長い房状の花であることが特徴であり、花言葉は「希望」です。マカダミアナッツは亜熱帯植物であるため、日本での栽培は難しいとされていますが、和歌山県では、4月〜5月開花し、9月〜10月頃に収穫できている事例もあります。マカダミアナッツはほとんどの場合、ミツバチなどの働きによって「結実」して実ができます。

ピーナッツ

ピーナッツ(落花生)の花は黄色く小さい花で、花言葉は「仲良し」です。南米原産のピーナッツの生産は中国が世界一ですが、日本では千葉県が主要な産地となっています。

ピーナッツの開花時期は、日本(千葉県)の場合、8月頃で、開花から約75日〜95日で、茎や葉が黄色くなり、葉が枯れ始めた頃が地中で成熟した実の収穫適期です。ピーナッツは「ナッツ」(木の実)の仲間と思われがちですが、マメ科の一年草であり、木の実ではありません。

カシューナッツ

カシューナッツは、約20〜25cmの花枝の先端に、赤味または黄白色を帯びた淡緑色の花をつけます。また、カシューナッツのほかに、「カシューアップル」と呼ばれる果実部分が食べられることも特徴です。ちなみに、カシューアップルの「果言葉」は「愉快・敏感」です。熱帯から亜熱性にかけての植物であるカシューナッツは、ブラジルが原産でコートジボワールやインドなどが主な産地です。開花時期は、11月〜3月頃に開花し、開花から約2〜3ヶ月で結実、完熟します。

ピスタチオ

「ナッツの女王」ともいわれるピスタチオの花言葉は見当たりませんでしたが、果物言葉は「勝利」といわれています。うるし科の落葉樹であるピスタチオは雌雄異株で、実が完熟するときれいな黄紅色に染まり、外殻が自然に割れた頃が収穫時期となります。可食部である種子には、クロロフィルという葉緑素を多く含むため、鮮やかな緑色(ピスタチオグリーン)が特徴です。他にも色素としてルテインやゼアキサンチン(ルテインの方が多い)を含みます。

ヘーゼルナッツ

ヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミ)は、同じ木に雄花と雌花が別々につきます。花言葉は「仲直り」・「真実」・「調和」・「直感」・「知恵」などです。ヘーゼルナッツの花期は2月下旬〜4月中旬頃で、秋になると熟した果実が落下します。見た目がドングリに似ているヘーゼルナッツ。可食部である種実は、種皮を剥き、煎ってから食べられます。


まとめ

ナッツの花言葉について紹介しました。ナッツに花や花言葉があるなんて知らなかったという人も多いのではないでしょうか。それぞれの花言葉については諸説ありますが、「豆知識」として知っていると、また違った視点でナッツを食べることを楽しめるのではないでしょうか。

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