ピスタチオアレルギーとは?症状や注意すべき食べ物を解説!

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鮮やかな緑色とリッチな風味が人気のピスタチオ。幅広い料理に取り入れやすい便利な食材である一方、アレルギーの恐れがあるという点には注意が必要です。お菓子やドレッシングなどさまざまな食品に含まれているため、知らず知らずのうちに口にしてしまう可能性があるためです。 今回は、ピスタチオアレルギーの特徴と、注意点を説明します。

ピスタチオとは?

ピスタチオはウルシ科の植物で、10m程度の高木に成長します。ピスタチオの実の中には銀杏のような硬い殻があり、食用とする部分は殻を割った中身の種です。

日本ナッツ協会が発表している輸入統計によると、2019年は1年間で約205万kgのピスタチオが輸入されました。過去20年間200万kg前後の輸入量で推移しており、安定した人気を誇っていることがわかります。日差しの強い乾燥した土地でよく育つ植物で、日本に輸入されるピスタチオの主な生産国はイランとアメリカです。産地や加工方法によって風味が異なり、さまざまな品種があります。収穫時期はアメリカの場合9月上旬から10月上旬ですが、日本では一年中スーパーなどに並んでいます。

【参考】輸入統計-日本ナッツ協会


ピスタチオアレルギーとは?

ピスタチオアレルギーとは、身体の免疫がピスタチオのタンパク質を有害と判断して排出しようとする働きで、ナッツ(種実/木の実)アレルギーの一種です。症例としては多くありませんが、発症例があるということで注意が必要です。

多くの場合、ピスタチオアレルギーは食べた直後に症状が発症します。食物アレルギーの症状は、かゆみ、腫れ、じんましん、呼吸困難、めまい、吐き気、腹痛などさまざまな症例があり、その時によって異なります。一般的に、ナッツのアレルギーは少量食べただけでかなり重い症状が現れることもあるため、ピスタチオアレルギーが疑われる場合はすぐに専門医による診断と治療を受けることが推奨されます。

ピスタチオアレルギーであることが分かった場合の唯一の対処法は、ピスタチオを食べないことです。食材によっては、子供のうちにアレルギーを発症しても、耐性がついて食べられるようになることも多いとされています。ただし、ナッツのアレルギーは耐性を獲得しづらいため、成長してもなかなか食べられるようになりません。

ちなみに2015年に行われた調査によると、ナッツにアレルギー症状がある人は世界平均で2%以下、割合の高い国で5%程度とされています。 また、日本国内で2018年に発表された調査では、即時型発症例のうち、ナッツのアレルギーは8.2%です。なかでもくるみ、カシューナッツ、アーモンドの順に発症例が多く、ピスタチオは7番目となっています。

【参考】The Prevalence of Tree Nut Allergy: A Systematic ReviewーMurdoch Children's Research Institute

【参考】平成30年度食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書-消費者庁


ピスタチオの交差抗原性

ピスタチオはカシューナッツと同じウルシ科の植物です。そのため、アレルギー源となるたんぱく質の形状が似ており、カシューナッツアレルギーの方はピスタチオでもアレルギー反応が出る場合があります。このように交差抗原性がある食材については、どちらかにアレルギーがある場合は両方避けてください。他にはマンゴーもウルシ科に属するため、合わせて注意が必要です。

また、くるみやピーナッツにも含まれる食物繊維のペクチンによるアレルギーが、ピスタチオやカシューナッツと交差抗原性があるとの可能性が指摘されています。ペクチンは果物や野菜などに含まれるほか、さまざまな加工品に食品添加物として加えられている物質です。

他には、「ウルシかぶれ」と呼ばれるウルシアレルギーにもピスタチオと交差抗原性があると言われています。これはウルシの木などに触るとウルシオールという成分に反応して肌がかゆくなるアレルギー症状です。触った直後ではなく2日ほど経過した頃にかゆみが強くなることが一般的です。ウルシオールに似た成分、交差反応性のある成分を含む植物にも注意が必要で、ピスタチオもその一つです。

食用のピスタチオは加工済みであるため皮膚炎の恐れは少なく、症例もほとんど見られませんが、生のピスタチオやピスタチオの木を扱う場合、かぶれる恐れがあることに留意してください。また、ウルシ科の植物に触れた手で顔や身体に触ると被害が広がるため、早めに手を洗うことをおすすめします。

ピスタチオアレルギーの方が交差抗原性のある食材や植物でアレルギーを発症するというわけではなく、発症可能性が高いということです。正しい情報の収集を心がけながらも、できるだけ幅広い食材を楽しみましょう。


アナフィラキシーに注意

アレルギー反応の中でも、アナフィラキシーの症状は命の危険があるため、特に注意が必要です。アナフィラキシーとは、複数の臓器に重い影響が同時に出ることです。皮膚や粘膜、消化器、呼吸器など、発症の部位はその時によって異なります。血圧が下がり、意識が朦朧とするなど、命の危険がある状態をアナフィラキシーショックと呼び、できるだけ早く適切な処置を行うことが求められます。

ナッツ類はアナフィラキシーが多く報告されている食材です。中でもカシューナッツのアレルギーはアナフィラキシーを含めた重い症状が起きる割合が高いため、同じウルシ科であるピスタチオにアレルギーのある方も、十分注意が必要です。アナフィラキシーは、ほんの少しアレルギー源を口にしただけで発症する方もいれば、たくさん食べた場合に発症する方、食後に運動をした場合に発症する方など、さまざまなタイプがあることが確認されています。

アナフィラキシーの恐れがある人は、緊急時に備えてアドレナリンの注射器を携帯することが奨励されています。また、食料品を購入する際は原材料を確認し、レストランなどでは店員に材料を質問するなど、口にするものに人一倍注意を払う必要があるでしょう。

ピスタチオ/カシューナッツが含まれている食べ物に要注意

ピスタチオアレルギーの方は、ピスタチオとカシューナッツが含まれる食べ物を避けるようにしましょう。ピスタチオはアレルギー表示の義務がなく、原材料名欄に表示されない可能性があるため、注意が必要です。

カシューナッツはアレルギー表示の推奨品目であるため、原材料名欄に表示がある場合が多いです。ただし、表示の義務があるわけではなくあくまで推奨品目であるため、表示するか否かの判断はメーカーに委ねられています。少量だけ使われている時など、表示がない場合もあることに留意しましょう。また、店頭で量り売りされている惣菜やパン、アルコール類などにはアレルギー物質の表示がない場合が多いため、特に注意が必要です。ピスタチオを含む可能性のある加工食品で代表的なものは以下の通りです。

  • ナッツの蜂蜜漬け
  • チョコレート
  • ナッツドレッシング
  • アイスクリーム
  • 焼き菓子(タルト、マフィン、ラスク、クッキー、マカロン等)

また、レストランの食事にはアレルギー表示のない場合が多いため、初めて食べるメニューは店員に確認することがおすすめです。ピスタチオを彩りとして料理に振りかけてある以外にも、食感のアクセントとして混ぜ込んでいたり、ソースの隠し味としてピスタチオの粉末やペーストを使用している可能性があります。


まとめ

ピスタチオを含むナッツアレルギーは症状が重くなりやすいため十分注意が必要です。ピスタチオアレルギーの方は同じウルシ科のカシューナッツも避けるようにしてください。

また、ピスタチオアレルギーであっても全ての種類のナッツが食べられないわけではなく、アーモンドやくるみなど他のナッツは大丈夫という方もいます。ご自身のアレルギー耐性を正しく把握することで、賢く健康な食生活を送りましょう。

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