マンゴーの品種と産地は?美味しいマンゴーの選び方も紹介
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トロピカルな香りと濃厚な甘さがたまらないマンゴー。そのままジューシーな果肉を楽しむのはもちろん、加工してドライフルーツやジャム、スイーツなどとしても人気です。 マンゴーと一口に言っても、品種や産地はさまざまです。 今回は、マンゴーの主な品種と産地、おいしいマンゴーの選び方について紹介します。
マンゴーの主な品種と産地
マンゴーの品種は多岐にわたり、世界では500以上もの種類があるといわれています。ここでは、マンゴーの主な品種と産地、それぞれの特徴について解説していきます。
アップルマンゴー
「アップルマンゴー」とは、ふっくらとした丸いフォルムと、りんごのような赤い果皮をしたマンゴーの総称です。手に持てば漂ってくるほど濃厚な香りが特徴で、マンゴーならではの濃厚な甘みと酸味をバランスよく味わえます。
代表種は「アーウィンマンゴー」です。宮崎県や鹿児島県、沖縄県など国内でも多く生産されており、国産のものは「完熟マンゴー」という名前で流通しています。
宮崎県では、独自のブランド「太陽のタマゴ」を生産しています。アーウィン種の中でも「糖度が15度以上」「重さ350g以上」「色と形がきれい」という厳しい基準を満たしており、贈答品としても人気です。
ペリカンマンゴー
「ペリカンマンゴー」とは、フィリピンの代表的な品種で、正式にはカラバオ種マンゴーのことです。別名「イエローマンゴー」「ゴールデンマンゴー」とも呼ばれます。
果実の色と形がペリカンのくちばしに似ていることから、ペリカンマンゴーと名付けられました。最初は緑色の果皮が、熟すと徐々に淡い黄色に染まっていき、出荷される頃には全体が黄色くなります。
他の種類に比べると淡白な味わいですが、甘みと酸味のバランスがよく、繊維が少ないため滑らかで柔らかい口当たりを楽しめます。味わいや栄養が凝縮されたドライマンゴーも人気です。
アルフォンソマンゴー
「アルフォンソマンゴー」とは、世界一のマンゴー生産国であるインドで、「マンゴーの王様」とも呼ばれる最高級品のマンゴーです。
モンスーン前の5~6月、酷暑の時期だけに収穫され、日本では8月頃から出回ります。糖度がひときわ高く、濃厚な甘みと香りを楽しめます。そのまま食べるのはもちろん、加工しても風味が失われずおいしく食べられることが特徴です。
キーツマンゴー(グリーンマンゴー)
「キーツマンゴー」とは、1個当たり約600g〜1kgと一般的なものよりも大きなマンゴーです。果皮が赤くならず、完熟しても緑色のままであることが特徴です。
収穫後10日から2週間程度経ち、果肉が柔らかくなり香りも強くなった状態が食べ頃です。繊維が少なくトロリとした口当たりで、ほのかな酸味とさわやかな甘みを味わえます。
キーツマンゴーは主にカリフォルニアで栽培され、その見た目から「グリーンマンゴー」とも呼ばれます。
日本では主に沖縄県で栽培され、8月上旬から9月初旬までと短い期間でのみ収穫できます。栽培している農家も少なく、希少価値の高いマンゴーです。
ピーチマンゴー
「ピーチマンゴー」とは、果皮が桃のような肌色に色づくマンゴーです。正式名称は「ケンジントンプライド種」という品種で、主にオーストラリアで10月~1月頃に収穫されます。大きさは約300g程で、形はア-ウィン種とよく似た卵型です。 繊維が少なくなめらかな口当たりと、マイルドな甘みが特徴です。ほのぼのと色づく可愛らしい見た目と上品な味わいが魅力です。
タイマンゴー
「タイマンゴー」とはタイ産のマンゴーの総称で、代表種は果皮が黄色い「ナンドクマイ種」です。ナンドクマイとは「花のしずく」を意味する言葉で、ヘタ側は丸みがあり、反対側の先端はとがったしずく形が特徴です。
2月下旬~5月頃に旬を迎え、強い甘味とほどよい酸味を味わえます。
3月~6月頃には、「マハチャノック(マハチャノ)」という品種も流通します。オレンジがかった濃い黄色の果皮で、トロピカルな香りとさわやかな後味が特徴です。そのほか「チョークアナン種」や「ナンカンワン種」などがあります。
メキシカンマンゴー
「メキシカンマンゴー」とは、アップルマンゴーの品種であるケント種のひとつ。メキシコやブラジルなど中南米で多く生産されています。
真っ赤に色づく果皮と、他の品種よりも多い果肉が特徴です。繊維質は少なく、口当たりはジューシーで滑らか。追熟することで濃厚な甘味と芳香を楽しめます。
インドマンゴー
「インドマンゴー」とはインド産のマンゴーの総称で、2006年6月に輸入解禁となりました。インド北部では紀元前からマンゴーが栽培されていたといわれ、現在ではインド国内でさまざまな品種のマンゴーが栽培されています。
中でも代表的なものは以下の6種類です。
- アルフォンソ種
- ケサー(ケサール )種
- チョウサ種
- バンガンパリ種
- マリカ種
- ラングラ種
ケサーとバンガンパリは4~6月頃、チョウサ、マリカ、ラングラは6~8月頃に収穫されます。日本で流通しているインドマンゴーはアルフォンソマンゴーがほとんどで、その他の品種はあまり輸入されていません。
台湾マンゴー
「台湾マンゴー」とは台湾産マンゴーの総称で、代表的なものは「金密」「玉文」です。
「金蜜」は果皮も果肉も濃い黄色をしており、やや丸みのある楕円形です。糖度が20度以上になるものもあるほど濃厚な甘みと程よい酸味が特徴で、トロピカルな味わいを楽しめます。国内では主に沖縄県で栽培されています。
「玉文」は、果皮がアーウィンによく似た赤色、果肉は濃いオレンジ色をしています。重いものは1kg以上にもなるほど、大きなサイズが特徴です。酸味は少なめで、濃厚な甘みとなめらかな舌触りを楽しめます。
美味しいマンゴーの選び方
マンゴーを買うなら、とびきり甘くておいしいものを選びたいですよね。ここでは、おいしいマンゴーの選び方について紹介します。
弾力・香り
マンゴーは収穫後に追熟する果物のため、すぐに食べるならほぼ完熟状態のものを選ぶことがポイントです。完熟したマンゴーは、甘い香りが漂い、果皮を触ると少し弾力があります。
「弾力がある」を通り越してシワシワ・ブヨブヨな場合は、熟しすぎているため避けた方が無難です。
数日後に食べる場合は完熟前のかたい果実を購入し、常温の涼しい場所に置いて追熟させましょう。
ツヤ
収穫直後のマンゴーには、果皮に「ブルーム」と呼ばれる白い粉が付いています。熟するにつれてブルームは落ちていくため、全体がブルームに覆われたマンゴーはまだ完熟前で果肉がかたい状態です。ブルームが少し落ちて、ツヤが出てきたものが食べ頃です。
果皮の色
国内産マンゴーとして主流の品種は、果皮の赤い「アーウィン種」です。アーウィン種は、なるべく全体が赤く着色して張りがあるものを選びましょう。メキシコ産やブラジル産の「ヘイデン」「ケント」「トミーアトキンス」などのアップルマンゴーも同様です。果皮に黒い斑点が出ているものは、熟しすぎているため要注意です。
果皮が緑色のキーツマンゴーは、皮の色では判断しづらいです。ブルームが落ちてツヤが出ているものを選びましょう。
まとめ
今回は、マンゴーの主な品種と産地、おいしいマンゴーの選び方について紹介しました。マンゴーは国内で入手できるものだけでも、バラエティ豊富な品種があります。
品種によって味わいや食感もそれぞれ異なるため、食べ比べて好みの品種を見つけましょう。