おせち料理の黒豆が持つ意味とは?黒豆の健康効果や摂取量も解説

更新日:
投稿日:
タグ:
おせち

お正月に欠かせないおせち料理。中でもおせちに入れるものとして長く親しまれてきたのが、黒豆です。お菓子のように甘くてふっくらとした黒豆は、子供からも大人からも大人気。おせち料理の食材にはすべて意味が込められており、黒豆にも意味があります。さまざまな栄養素が含まれており、健康にも良い黒豆。今回は、そのような黒豆が持つ意味と健康効果、摂取量の目安を紹介します。

おせち料理の黒豆が持つ意味

古くから縁起が良くて日持ちする食材として愛されてきた黒豆。おせち料理に使用するうえでどのような意味が込められたのでしょうか。ここではおせち料理の黒豆が持つ意味と、その理由をご紹介します。

無病息災

黒豆に込められるのは、「家族みんなが病気にならず元気に暮らせるように」という無病息災の願い。そもそも”まめ”という言葉には「丈夫に」「元気に」「健康的」などという意味があります。そこから「”まめ”に働き、”まめ”に暮らせるように」と、黒豆の語呂合わせから無病息災を願う食材となりました。

また、まんまるでふっくらした黒豆の形は、太陽を意味します。「太陽のもとで元気に働けるように」という願いが込められます。黒色にも、「日焼けするほど元気で働けるように」という意味があり、見た目にも名前にも無病息災の願いが込められています。

地方によってはまるくふっくらと煮るところと、わざとしわができるように煮るところがあります。どちらも、「いつまでもしわが寄らずに長生きできるように」「しわが寄るまで長生きできるように」と長寿を願う意味があります。


厄除け

黒色は「魔除けの色」や「悪気を祓う色」とされており、黒豆には厄除けとしての意味もあります。お正月に玄関に飾るしめ縄や、羽子板、破魔矢なども魔除けの意味があり、昔の人はそれだけ新年に「厄が来ないように」と強く願っていたのでしょう。黒豆には「1年間の厄を払い、元気で働けるように」との願いが込められています。


黒豆に含まれる主な栄養素と役割

無病息災や厄除けなどの願いが込められる黒豆。健康に良い栄養素が豊富に含まれており、本当に無病息災を期待できる食材です。ここでは、黒豆に含まれる主な栄養素と役割を紹介します。

黒大豆ポリフェノール

黒豆の特徴である黒い皮には、「黒大豆ポリフェノール」という成分が含まれています。黒大豆ポリフェノールには抗酸化作用があり、老化防止・血流の改善・血圧の抑制などの効果があります。

体内に吸収される速度が非常に早く、これらの効果を発揮しやすいことも大きな特徴です。また最近の研究では、黒大豆ポリフェノールは内臓脂肪を減らして高血糖を抑えるなど、抗メタボ効果があることも分かっています。

また、黒大豆ポリフェノールは眼の血流を促し、毛様体筋の柔軟性喪失による近視や老眼、飛蚊症にも効果があるといわれています。

イソフラボン

黒豆は、普通の大豆と同様にイソフラボンを豊富に含んでいます。大豆イソフラボンは体内で女性ホルモンと似た働きをし、ホルモンのバランスを整えてくれます。そのため、更年期障害、生理不順、骨粗しょう症や乳がんの予防などに効果的です。また、体脂肪量を減らしたり血中脂質を改善したりする効果もあり、生活習慣病の原因となる肥満を防ぎます。

レシチン・コリン

レシチンはリン脂質の一種で、ホスファチジルコリンとも呼ばれています。脳や神経組織、肝臓に多く含まれるほか、あらゆる生き物の細胞の中にある「細胞膜」の主成分です。不足すると細胞膜が正常に働かなくなったり、コレステロールが蓄積したりすることもあります。また、レシチンには乳化作用があります。これによりコレステロールが血中から排出されて血流が良くなると、酸素と栄養が全身に行き渡るため美肌効果が期待できます。

コリンはレシチンを構成する成分で、脳内の神経伝達物質アセチルコリンを生成する材料です。アセチルコリンは脳を活性化し、記憶力や集中力を高める働きが期待されています。

たんぱく質

黒豆には、大豆たんぱく質が豊富に含まれています。大豆たんぱく質は、9種類の必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。必須アミノ酸は、生きていくうえで欠かせない栄養素。しかし体内では合成されず、食物から摂取する必要があります。

必須アミノ酸を豊富に、さらにバランスよく摂取できる黒豆は、まさに理想的な食材です。無駄なく筋肉となり脂肪を燃焼させてくれます。また、大豆たんぱく質には血中コレステロールを下げる効果もあり、動脈硬化や高血圧を防ぎます。

ミネラル

黒豆にはカルシウムやカリウム、鉄分といったミネラルが豊富に含まれます。体の発育や代謝、生理作用をコントロールするミネラルは、健康維持や生命活動にとっては欠かせない存在です。細胞のバランスを維持し、神経や筋肉機能を正しく保つ働きを担います。


黒豆は、ミネラルの中でも特に鉄分を豊富に含んでおり、動物性の食材と比べてみても遜色ありません。以下の表で鉄分の含有量を比較してみましょう。

食材鉄含有量
黒大豆7.2 mg
豚レバー7.8 mg
鶏レバー5.4 mg
小松菜(葉、生)2.8 mg
ほうれん草(葉、通年平均、生)2.0 mg

【参考】日本食品標準成分表-文部科学省

【参考】JAとりで総合医療センター-茨城県厚生連

また、黒大豆を煮るときに色落ちさせず黒く仕上げるために、錆びた釘を入れることがあります。そうすることで、鉄分の含有量をアップさせることができます。


ビタミンB群

大豆にはビタミンB群やビタミンEといった、健康維持や美容に効果的なビタミンが豊富に含まれます。ビタミンB群は、糖や脂質、アミノ酸やたんぱく質の代謝を助けます。エネルギーの産生や細胞を作る働きがあり、成長期にも欠かせない栄養素です。脂肪を分解して効率よくエネルギーに変えてくれるため、脂肪の蓄積を防ぎ、ダイエットにも効果的です。不足すると、疲労やイライラ、皮膚障害などの症状を引き起こします。

大豆オリゴ糖

黒豆本来の甘味をつくりだしているのが、ラフィノース、スタキオースなどのオリゴ糖です。煮豆に向いている黒大豆は普通の大豆より糖度が高く、オリゴ糖も多いようです。これらのオリゴ糖は、ビフィズス菌などの腸内の善玉菌を増やす働きがあります。腸の動きを活発にし、便秘の解消や大腸がんの予防にも効果的です。また糖でありながら虫歯の原因になりにくく、低カロリーなことも特徴です。


1日の摂取目安量

健康に良い栄養素がたくさん詰まった黒豆ですが、たくさん食べればよいというわけではありません。イタリアの研究では、閉経した女性に1日に150ミリグラムのイソフラボンを摂らせたところ、子宮内膜増殖症の罹患率が高くなったという報告もあります。厚生労働省は、大豆イソフラボンの1日の摂取上限量を70~75 mgと定めています。黒豆の量に換算すると、乾燥した状態で70g程度です。

前日に水に浸けてふやかしておくと約2倍にふくらむため、70gといっても案外量はかさみます。味付けは薄めで、砂糖などを入れすぎてカロリーオーバーしないように気を付けましょう。


まとめ

今回は、おせち料理の黒豆が持つ意味と健康効果、摂取量の目安を紹介しました。その名前や見た目、調理の仕方にまで、無病息災の願いが込められたおせち料理の黒豆。昔の人の家族を思う気持ちが、現代の文化にもつながっていることがわかりました。黒豆には健康に良い栄養素もたっぷり。「普段はあまり黒豆を食べない」という人も、お正月にはぜひ食べてみてください。ふっくら甘い黒豆にハマるきっかけになるかもしれません。

季節を問わず、いつでも気楽に黒大豆をお召し上がりになりたい方にはアリマの北海道産素焼き黒大豆をおすすめします。

北海道産の黒大豆を風味豊かにやわらかく煎りあげているため、そのまま美味しく食べられるだけでなく、黒豆茶、黒豆ごはんに使うこともできます。

hokkaido_blacksoybean

この記事の関連商品はこちら

この記事を読んだ方におすすめの記事

一覧に戻る

喜界島産のそら豆