ピーナッツがインフルエンザ対策に有効。理由とピーナッツの栄養・効能を紹介

更新日:
投稿日:
タグ:
ピーナッツがインフルエンザ対策に有効。理由とピーナッツの栄養・効能を紹介

毎年、冬になると必ず流行するインフルエンザ。
予防注射をしても確実には防げないためとても厄介な病気ですが、このインフルエンザの予防に欠かせないと言われ注目されている食材が落花生(ピーナッツ)です。
ピーナッツは手軽に食べることができる食材として、お酒のおつまみやおやつとしても人気ですが、実はピーナッツに含まれている成分のおかげでインフルエンザになりにくい体を作ることができます。
今回は、ピーナッツがインフルエンザ対策に有効であると言われている理由や含まれている栄養素、その他の効能についてわかりやすく解説します。

インフルエンザ対策に有効な栄養素・食べもの

インフルエンザ対策には、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなど抗酸化力のある栄養素を含む食べものが有効です。

抗酸化力とは、体の中に残る活性酵素を除去することで、体をウイルスから守ったり免疫力を高めてくれたりする力のことを言います。
抗酸化力のある食べものを食べることで、体の中に溜まってしまった毒性の活性酸素を取り除いたり、白血球の働きを高めたりする効果があります。

 

抗酸化力のある栄養素は、主に植物油(ひまわり油・べに花油)や、種実類(アーモンド・ピーナッツ)、緑黄色野菜(パプリカ・ブロッコリー・青菜類)などの食べものに多く含まれています。
これらの食べものをバランス良く取り内側からの対策を怠らないことが、インフルエンザにかからないようにするためには一番有効です。

 

また、タンパク質を摂ることも免疫力を高めるためには非常に効果的です。
主なタンパク源は卵、魚、肉、大豆製品などで、この中から2種類を組み合わせて食事を採ると効率よくタンパク質を摂取することができます。
タンパク質をしっかりとって免疫を高めることができれば、インフルエンザウイルスに負けない体を作ることができます。

 

 

ピーナッツの薄皮がインフルエンザ対策に有効な理由

ピーナッツの薄皮がインフルエンザ対策に有効であると考えられている理由は、抗酸化力のある栄養素が多く含まれているからです。

例えば、ピーナッツの薄皮には含まれている「レスベラトロール」というポリフェノールには抗酸化効果があります。

この効果は実際に研究でも証明されており、長崎大学大学院の渡邊准教授によると、“ピーナッツから抽出した成分によって、培養したインフルエンザウイルスが十分の一まで減少した。”との研究結果が発表されています。

 

 「タミフル」に耐性のあるウイルスにも効果を発揮

現状最も多く使われているインフルエンザ治療薬「タミフル」ですが、インフルエンザウイルスは毎年変化しており、時折タミフルが効かないようなウイルスが出現することがあります。

この場合、タミフルだけで完全に新型のインフルエンザを完治させることは難しいです。

しかしながら、ピーナッツに含まれている「レスベラトロール」なら、タミフル耐性ウイルスにも効果がある可能性があるとの研究結果が出ています。

ただピーナッツを食べ続ければ良いというわけではないものの、インフルエンザ対策の一つとして適正量を摂取することをおすすめします。

 

ピーナッツに含まれる栄養素

ピーナッツにはレスベラトロール以外にも、インフルエンザ対策になる栄養素がいろいろと含まれています。
ピーナッツに含まれている栄養素は、以下の4種に大別されます。

  • タンパク質
  • 脂質
  • ビタミン
  • ミネラル

 

この中で、「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」はインフルエンザ対策に効果のある栄養素と言われています。

 

タンパク質

タンパク質には病気や感染源と戦うための抗体を作る役割があり、脳内伝達物質などにも必要な、人間にとってなくてはならない栄養素です。
免疫力が下がった状態ではインフルエンザになりやすくなってしまうため、ウイルスに強くなる体を整えるためにはタンパク質の摂取が重要です。

しかし、一日に必要なタンパク質の量は摂取エネルギーの13%~20%と意外にも多く、普段の食事だけでは摂りきることができない場合があります。
タンパク質が不足すると病気にかかりやすくなってしまうため、しっかりと採らなければなりません。
そのため、手軽に食べられて簡単にタンパク質を補えるピーナッツは、免疫を高められる食材として、とても役に立ちます。

 

ビタミン・ミネラル

せっかくタンパク質を摂取しても、うまく使えなければ意味がありません。
そこで必要になってくる栄養素がビタミンとミネラルです。

ビタミンやミネラルは微量栄養素と呼ばれており、タンパク質の効果を発揮させるためにとても重要な栄養素です。タンパク質と微量栄養素を一緒に摂取することで、インフルエンザ対策だけでなく、日頃の感染症にもかかりにくい強い体を作ることができます。
特に豊富に含まれているビタミンEが老化や動脈硬化を防いでくれます。また、ミネラルであるカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅が含まれており、タンパク質を摂取できるチーズや牛乳などと一緒に摂取することで、健康に必要な栄養素をバランスよく摂取することが可能です。

 

インフルエンザ対策以外も。ピーナッツの効能

ここまでは、ピーナッツはインフルエンザ対策になり、免疫を高めてくれるということを解説してきました。
でも実は、ピーナッツには他にも体を健康に、そして綺麗にしてくれる効能があります。
以下でピーナッツの効能をいくつか紹介します。

 

ガンになりにくくなる

ピーナッツに含まれているポリフェノール「レスベラトロール」には抗ガン作用があります。
腫瘍細胞の中の物質を、ガン細胞を死滅させる物質に変化させてくれる働きがあるため、ガン細胞が増えずガンになりにくくなることが理由の一つです。
もちろん健康な細胞には一切影響がないため、食べすぎてしまったからといって健康な細胞まで壊してしまうということはありません。

 

また、ピーナッツに多く含まれている食物繊維には、直腸ガンを予防してくれる働きがあります。
食物繊維を多く摂ることは便秘改善にも効果があるため、便秘が気になる方にもおすすめです。

 

アンチエイジング

ピーナッツに含まれている「レスベラトロール」には、新陳代謝を高め、老化を防いでくれる(アンチエイジング)効果もあります。

人間の体は60兆個程の細胞からできていると言われており、その細胞は日々入れ替わっています。
このように細胞の入れ替わりが行われることを「新陳代謝」と呼びます。
新陳代謝が行われているおかげで、肌などを綺麗に保つことが可能です。

新陳代謝は細胞によって更新速度が異なりますが、肌でいうと10代で約20日周期、60代では約100日周期という風に変化していきます。このように新陳代謝がずれていき古い細胞が溜まってしまうことを「老化現象」と言います。

レスベラトロールには新陳代謝を助け、老化現象で遅れてしまった代謝ペースをできるだけ通常サイクルに戻す・近づける働きがあります。
そのため、ピーナッツにはアンチエイジング効果が期待できます。

 

【参考】人体の細胞更新速度

 

まとめ

ピーナッツを食べることで、ピーナッツに含まれている栄養素が作用し、インフルエンザ対策だけでなく、体の免疫力低下防止、ガン予防やアンチエイジングなどの効果を得ることができます。
日常的にピーナッツを食べることが健康管理には欠かせないともいえるでしょう。

ご紹介した通り、ピーナッツにはさまざまな効能がありますが、その反面カロリーは少し高めであるため、食べすぎには注意が必要です。
いつもの食事にピーナッツをプラスする、スナック菓子等の間食とピーナッツを置き換えるなどして、健康的な生活を送りましょう。

 


有馬芳香堂公式SNSも合わせてご覧ください▼


この記事の関連商品はこちら

この記事を読んだ方におすすめの記事

一覧に戻る

喜界島産のそら豆 創業100周年記念