デーツで健康に?日々の不調や病気を簡単に予防・改善できる

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ナツメヤシの実であるデーツは、種以外は皮まで丸ごと食べることができます。自然な甘味を持っており、そのままの状態で美味しく食べられるため、健康的な食事法を取り入れたマクロビオティックにもよく用いられています。 デーツそのものはまだ食べたことがないという方もいるかもしれませんが、日本ではソースやお菓子など多くの加工食品に含まれているため、実は知らないうちに口にしている可能性が高いです。中東では毎日のように食べられており、店や市場に山積みになって売られている風景もよく見られます。 スーパーフードとも呼ばれるデーツは栄養価が高く、健康にも嬉しい効果を発揮するといわれている食品です。日々の不調や病気の予防にどのような効果をもたらすのか説明します。

デーツに含まれる栄養素と健康の関係

デーツには以下の表にまとめた栄養素が含まれています。これらの働きによって健康に嬉しい効果がもたらされます。デーツに豊富なミネラルや食物繊維は、ドライフルーツの状態でも損なわれることがありません。デーツに含まれる栄養素にはどのような効果があるのか、具体的に説明していきます。

ナツメヤシ/デーツ(乾)の栄養素

種類100gあたり1粒(20g)あたり
エネルギー266kcal53.2kcal
タンパク質2.2g0.44g
脂質0.2g0.04g
炭水化物71.3g14.26g
食物繊維7.0g1.4g
0.8mg0.16mg
カリウム550mg110mg
マグネシウム60g12mg
カルシウム71㎎14.2mg
亜鉛0.4mg0.08mg
0.4mg0.08mg
葉酸19㎍3.8㎍
パントテン酸0.94㎍0.188㎍
ナイアシン1.8mg0.36mg
βカロテン160㎍32㎍
ビタミンE1.7mg0.34mg

(100g=5粒程度)

【参考】日本食品標準成分表-文部科学省



デーツの健康効果~日々の不調編~

デーツによって具体的にどのような健康効果が得られるのでしょうか。病院に行くほど深刻ではないという日々の不調も、必要な栄養素の不足によって起きている場合があります。幅広い栄養素が詰まったデーツを食べることで日々の不調の改善を目指しましょう。

貧血の予防

女性の悩みに多いのが、貧血です。めまいやふらつきが代表的な症状として挙げられますが、頭痛や口内炎、脱毛、肌荒れなど、さまざまな悪影響があるため、軽視せずにきちんと予防することをおすすめします。デーツは貧血予防に欠かせない鉄分、葉酸、亜鉛、銅を含んでいます。

鉄は血液の材料であるヘモグロビンの生成に用いられます。銅はヘモグロビンを作るための鉄を運び、葉酸や亜鉛が、赤血球の形成を助けることで、貧血を予防します。

免疫力アップ

免疫力が下がると身体の防御能力が下がり、細菌やウイルスなどの病原体から影響を受けやすくなります。そのため、食生活を整えて必要な栄養素を摂取するとともに、適度な睡眠や運動が推奨されています。

デーツに含まれる亜鉛やカルシウムには、免疫細胞を活性化させる効果があります。花粉症やアレルギーの抑制にも効果のある栄養素です。カルシウムは免疫細胞に適切な情報を伝達する役割を持っています。カルシウムが不足すると免疫細胞の働きが悪くなるため、注意が必要です。また、マグネシウムには抗菌作用があるため、感染症の予防を期待できます。亜鉛・カルシウム・マグネシウムが含まれるデーツを食べ、免疫力アップを目指しましょう。

腸内環境を整える

便秘になると腸内に留まっている排泄物によって腸内の悪玉菌が増えます。この悪玉菌は身体に有害物質を生成する原因となり、健康を害する恐れがあります。デーツに含まれるマグネシウムは便通を促し、腸内の排泄物を体の外に出す手助けをしてくれます。同時にデーツの食物繊維は腸内の善玉菌の餌となり、腸内環境の改善に役立ちます。

精神を安定させる

「病は気から」と言われるように、身体が健康であるためには心も健やかである必要があります。デーツには精神を安定させるカルシウム、パントテン酸、マグネシウムなどの栄養素が含まれており、ストレスケアにぴったりの食材です。

カルシウムは脳細胞や神経細胞の働きを調節して心のバランスを保ちます。 パントテン酸はストレスと闘うビタミンとして知られており、副腎の働きを助けることでコルチゾールの生成に関わります。コルチゾールはストレスを感じた時に炎症が起こることを防ぐ働きがあります。

マグネシウムは脳内の神経伝達物質であるセロトニンの生成を助けます。セロトニンは喜びを感じるドーパミンや恐怖を感じるノルアドレナリンをコントロールしており、感情のバランスをたもっています。


デーツの健康効果~病気編~

時には命に関わる恐ろしい病気も、デーツを食べることで予防、改善効果を高めます。どのような病気に効果があるのか、具体的に説明します。デーツに含まれている栄養素にどのような働きがあり、どのような仕組みで病気に対抗するのかを知ることで、健康意識が高まり、普段の食生活や生活習慣にも良い影響が出るのではないでしょうか。

高血圧の予防

高血圧の主な原因は、塩分の過剰摂取によって浸透圧で血管内の水分が増え、血管を圧迫してしまうことです。デーツに含まれるカリウムには、摂りすぎた塩分の排出を促す効果があり、カルシウムには体内の浸透圧を一定に保つ役割があるほか、血管や細胞の働きをサポートして高血圧予防に役立ちます。

また、デーツに含まれるナイアシン(ビタミンB3)は血管を拡張する働きを持っており、血液の循環を潤滑にする栄養素です。

糖尿病の予防

糖尿病は遺伝的要素が関係する場合もありますが、適切な食生活によって発症や進行を遅らせたり、防いだりすることができるとされています。

デーツに含まれるナイアシン(ビタミンB3)は糖の代謝を助けるインシュリンを作るのに必要な成分です。また、亜鉛はインシュリンを作り出すすい臓を健康に保つ役割があります。デーツを食べることで適切な量のインシュリンが生成され、糖が正常に代謝されることで糖尿病の予防が期待できます。

メタボリックシンドロームの予防

メタボリックシンドロームとは内臓脂肪の蓄積と高血糖、高血圧、脂質異常が組み合わさる状態のことです。放置すると脳卒中や心筋梗塞など、死にいたる症状に発展する可能性のある病気であるため、十分注意が必要です。

メタボリックシンドロームを予防するには、血糖値の上がりにくい低GI食品を選ぶことが推奨されています。血糖値が急上昇すると、インシュリンが必要以上に分泌され、すい臓に負担をかけたり内臓脂肪型肥満につながってしまうためです。

デーツは血糖値の上がりやすさを表すGI値(グリセミック・インデックス値)が31-50と低いため、メタボリックシンドロームの予防におすすめの食材です。

また、デーツに含まれる鉄分の働きによって細胞の酵素が活性化されてエネルギーを消費しやすい身体に導き、内臓脂肪の蓄積を予防することが期待できます。

【参考】e-ヘルスネット「メタボリックシンドロームとは?」-厚生労働省

動脈硬化防止

デーツには抗酸化作用のあるβカロテンやビタミンEが含まれるため、血管をしなやかに保ち動脈硬化を予防することが期待できます。

また、デーツに含まれるカリウムは血管の内側に不要物が付着することを防ぎます。血管の内側にカルシウムなどの付着物がついた状態では、動脈が狭まり血液の流れを阻害してしまいます。デーツを食べることで動脈硬化の予防を目指しましょう。

がん予防

がんはDNAの損傷頻度が高いと発生の確率が高まります。デーツに含まれるβカロテンとビタミンEには抗酸化作用があり、DNAを傷つける活性酸素の働きを抑制します。そのため、デーツにはがん予防の効果があるといわれています。

【参考】e-ヘルスネット「抗酸化ビタミン」-厚生労働省


まとめ

デーツの小さな粒には栄養素がぎっしり詰まっており、健康をサポートしてくれることがわかりました。デーツを食べるだけで簡単に健康向上ができるなら、食べ続けてみる価値はありそうです。特に鉄やマグネシウムは不足しがちな人も多いため、デーツでしっかり補給することがおすすめです。






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