プルーンの品種と生産地!日本での生産地とメジャーな品種は?

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瑞々しく濃厚な甘酸っぱさが魅力のプルーン。しかも健康にもよいというおまけもあります。しかし残念なことに瑞々しさが裏目にでて、日持ちしません。 そこでドライプルーンの登場となります。ドライプルーンは青果にない芳醇な香りと手軽に食べられるおやつとして人気です。 プルーンと一口に言っても、海外だけでなく国内でも複数の生産地があり、その種類は多岐にわたります。 そこで今回は、プルーンの生産地とメジャーな品種について紹介します。いろいろな種類を試して、お気に入りを見つけてみてください。

プルーンとは?

プルーンとは、バラ科サクラ属の「西洋スモモ」の果実の総称を指します。

プルーンには健康・美容効果が期待できると言われる栄養素が豊富に含まれており、毎日の食事に取り入れたい果物です。詳しく知りたい方は、プルーンに含まれる栄養素は?健康・美容効果と注意点を解説をご確認ください。

ここでは、プルーンの特徴や、プルーンとプラムの違いについて解説していきます。

バラ科サクラ属の「西洋スモモ」

プルーンには、早生種や中生種、晩生種など、それぞれにいくつかの品種があります。プルーンと言えばドライプルーンをイメージする方が多いかもしれませんが、すべての品種がドライプルーンになる訳ではありません。

品種によって乾果向けのものと生食用に分けられ、種がついたまま乾燥させても発酵しない品種がドライプルーンになります。日本では生食用のプルーンも多く栽培されており、完熟すると甘酸っぱくてみずみずしい果実が味わえます。

プルーンとプラムの違い

プルーンとよく混同されがちなプラムですが、日本語訳ではどちらも「スモモ」です。区別の仕方には諸説ありますが、当社の別のBLOG記事で紹介しているのでここでは触れません。

プルーンの生産地

健康価値が高くおいしいプラム/プルーンは、世界各国で栽培されており、日本国内でも栽培されています。ここでは、世界各国と日本国内それぞれのプルーンの生産地について紹介します。

世界各国で生産されている

FAO統計2020年分によると、世界のプラム生産量トップ10は中国、ルーマニア、セルビア、チリ、イラン、トルコ、アメリカ、インド、フランス、ロシアです。トップ3の国で64%、トップ5の国で70%、トップ10の国で世界全体のプルーン総生産量の内80%を生産しています。

中でも生産量1位の中国は年間650万トン、世界の総生産量の内52%を占めます。

プラムでは中国がトップですが、プルーンの産地として馴染みがあるのは何といってもアメリカ・カリフォルニアです。ドライフルーツとして、またプルーンエキストラクトとしてスーパーで見かける「〇〇プルーン」はすべてカリフォルニア産です。そのほかにケーキなどの製菓用としてヨーロッパ産、フランス、イタリアのドライプルーンも若干量輸入されています。

最近ではチリ産のドライプルーンも見かけるようになりました。チリはカリフォルニアと気候が似ていることから、近年になって生産されるようになってきたようです。

カリフォルニア・プルーンの品種について

カリフォルニア・プルーンの品種はそのほとんどがフレンチ種とその派生品種をベースとしています。2005年のデータでは、生産されるカリフォルニア・プルーンの98%がフレンチ種となっています。

日本でも生産されるプルーン

プルーンは日本でも生産されています。果物としての歴史は比較的新しく、本格的に出回り始めたのはおよそ30年前、ドライプルーンが市場に入ってきたころからです。主な生産地は、北海道、青森、秋田、山形、群馬、埼玉、長野です。

生産量トップ3は、1位が長野で1,743トン、2位が北海道で652トン、3位が青森で127トンです。プルーンの果実は雨に弱く、長雨などにあたると表皮が裂けやすい性質があるため、雨の少ない地方での栽培が盛んになっています。

日本で栽培されるメジャーな品種

さまざまな品種があるプルーンですが、日本でメジャーな品種は5つです。ここでは、日本で栽培されるメジャーな品種の特徴を紹介します。

サンプルーン

「サンプルーン」は、長野県佐久地方・臼田町で発見された品種です。見た目は短楕円形で皮が黒紫色、果肉が黄緑色。果実の大きさは30g程度と小さめですが、平均糖度は18度と甘みが強く、濃厚な味わいを楽しめます。カリウム、カルシウム、ビタミンA・B、鉄分などが多く含まれ、栄養価も高いです。

収穫時期は9月中旬~9月下旬頃。果皮の表面に「シワ」が出てきて、触るとゴムマリのように弾力性がある状態が食べ頃です。

シュガー

「シュガープルーン」は古くから日本で栽培されている、日本の気候に合った品種です。栽培面積は全国で栽培されるプルーンのうち約12%を占め、「サンプルーン」に次いで多く栽培されています。収穫期は8月中旬~9月中旬です。

20g~40gと小ぶりな果実ですが、糖度は15度ととても甘く酸味が少ないため食べやすいです。ドライプルーンにも適した品種です。食べ頃の目安は、やや赤みがかった紫色の果皮が完熟して濃い紫色になったタイミング。この頃には酸味が抜けてさらに甘みが増します。

スタンレイ

「スタンレイ」は、アメリカから入ってきた代表的な品種です。その歴史は古く、「グランドデューク」と「エイジェン」という2つの品種をかけ合わせて作られ、1926年から栽培がスタートしたと言われています。果皮は青紫色で果粉に覆われており、サンプルーンと色味が似ています。果実は約40g~50gの楕円形で、サンプルーンよりも一回り大きいのが特徴です。果肉は、黄緑から淡黄色です。噛むと甘い果汁が溢れ出し、ブドウに近いジューシーな食感が味わえます。

アーリーリバー

「アーリーリバー」は、1820年代にイギリスで生まれた極早生種です。20~30gと小粒な果実と黒紫色の果皮が特徴的な品種で、その名の通り7月下旬~8月上旬にかけての早い時期に収穫されます。

甘みはやや少なく酸味が強い、爽やかな食味です。完熟すると濃厚な味わいになり、ジャムなどに加工されることが多いです。

くらしま

「くらしま」は、「ローブドサージェン」と「プレジデント」という品種の交配種です。国内でのプルーン生産量1位を誇る長野県において、最も生産量が多いメジャーな品種です。9月上旬頃から収穫されます。

50g~70gと食べ応えのある大玉の果実で、果皮は黒紫色です。果汁が多くジューシーで、噛むと濃厚な甘みと酸味が口の中に広がります。早生種に比べると、日持ちしやすいです。


まとめ

今回は、プルーンの生産地とメジャーな品種について紹介しました。プルーンの品種は多岐にわたり、果実の大きさや果汁の量、甘さ、酸味もそれぞれ異なります。

栄養価の高いプルーンは、おいしくて健康にも良い万能なフルーツです。青果はドライフルーツにはない良さがあります。ぜひ好みの品種を見つけてください。

品種名は、生産者でないとわからない場合が多いですが、小売店にもこだわりがほしいですね。毎日の健康習慣として食事に取り入れるにはやはり、ドライプルーンがおすすめです。






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